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INTERVIEW_08

INTERVIEW_08

人事コンサルタントとして
金銭、非金銭の両面から
人的資本経営の実践を支援する。
S.O
トータルリワード戦略コンサルティング部
2024年入社

※所属はインタビュー当時のものです。

Career
2012年-2014年 金融機関
2015年-2022年 公益法人(シンクタンク)
2022年-2024年 人材会社
Skill
FP2級、宅地建物取引士、中小企業診断士、人材戦略立案・人事制度改定の支援に関するコンサルティング、プロジェクトマネジメント、ロジカルシンキング
Reason
これまで金融機関では個人・法人営業で「カネ」を活かす視点を、シンクタンクと人材会社では「ヒト」を活かす視点を培ってきた。このふたつを掛け合わせることで、企業変革を支援するコンサルタントになりたいと考え、三菱UFJ信託銀行の門を叩いた。

MOVIE

インタビュー動画はこちら!

トータルリワード戦略コンサルティング部は、どのようなサービスを提供する部署でしょうか?

企業が持続的に発展・成長するために、人材を資本として捉えて投資し、企業価値向上を図る「人的資本経営」が注目されています。トータルリワードとは、給与や賞与、退職給付や株式報酬などの金銭報酬だけでなく、成長機会や評価、チームビルディングといった非金銭報酬を含め、人材に投資することが重要だとする考え方です。トータルリワード戦略コンサルティング部は人事・退職給付を中心に人的資本経営の実践に資する戦略立案・制度や施策の構築をサポートしています。その中で、私は人事戦略室に所属し、人事コンサルタントとしてお客さまのニーズに応じた人材マネジメントの方針策定や人事制度の構築など、人事領域に関わる課題全般の解決を支援しています。具体的には、顧客企業がめざす「あるべき姿」と現状のギャップから問題を抽出し、その問題を解決するソリューションを提案し、遂行を支援していきます。例えば、従業員のパフォーマンスと処遇がマッチしていないことを課題とした企業のケースでは、年功序列から職務と成果に応じた処遇とするための人事制度設計及び運用方法を提案しました。人件費の配分をパフォーマンスが高い若手や中堅層へ厚くすることにより結果として組織は活性化し、従業員エンゲージメントサーベイの結果から評価・処遇に対する納得性も向上しました。もちろんこれはあくまで一例で、企業の抱える課題とその解決方法は多様であるため、都度ベストとなる解決策を導いています。

三菱UFJ信託銀行が人事コンサルティングを提供する意義をどのように考えていますか?

企業が直面している人事領域の問題は多岐にわたります。採用が難しい、社員が定着しない、社員の価値観の多様化に応じた働き方ができていないなど…枚挙にいとまがありません。そしてその問題を解決するために相談を受ける内容も定年延長やジョブ型人材マネジメントへの転換、採用計画・人材配置計画の見直しなど多様で、各施策をトータルで検討し、導入・定着させることが大きな課題となります。一方で、企業が新たな人事制度の構築や転換を独自に実行するにはノウハウや知見が足りないことや、経営と従業員の間で利害対立が生じやすいといった問題が立ちはだかります。そうしたお客さまに対して我々人事コンサルタントが課題を抽出し、問題解決に向けた施策提案から導入に向けた合意形成を促し、定着まで支援しています。その導入と定着のフェーズでは、三菱UFJ信託銀行の受託財産部門の一領域である年金事業において培ってきた知見がフルに発揮されます。こうしたワンストップで人事領域のソリューションを提供できることが三菱UFJ信託銀行の強みです。

今の仕事にこれまでのキャリアはどう活かされているのでしょう?

シンクタンクや人材会社で経験した人事制度改定やキャリア自律支援策・経営者育成計画の構築等は、現在の仕事にも大いに役立っています。これに三菱UFJ信託銀行が得意とする退職給付や株式報酬、資産形成などの領域と連携した幅広な人事ソリューションを提供できることで、人事コンサルタントとしての幅が大きく広がりました。また「トータルリワード戦略コンサルティング」自体が当社にとって新しい取り組みということもあり、前職の経験に基づく意見や提言を積極的に行うこともキャリア社員の役割のひとつだと考えています。幸い当社は新しい取り組みや多様な意見に寛容で、前例にこだわらず柔軟に受け入れる組織風土があります。その意味で「これまでのキャリアが活かせる」企業だと実感しています。また、入社後のオンボーディングではチームメンバー全員と1on1ミーティングをする機会がありました。そこで事業会社の人事部経験者や異なる業界・業種からのキャリア入社者もいることを知り、多様な人材が活躍する職場にスムーズに溶け込むことができました。

人事コンサルタントという仕事の面白さ、難しさを教えてください。

人事領域の課題は企業の経営課題に直結するものであるため、お客さまからの要求水準は極めて高いものです。その分自身が考えた提案が受け入れられ、施策が実行され、従業員のエンゲージメント向上等の成果に結びついたときの喜びはとても大きいです。高いアウトプットを実現し続けるためには、新たな社会のトレンドを捉えつつ、専門性を深め、かつ広げ続ける必要性があります。加えて、コンサルタントとして論理的かつ構造的に考える力も磨き続けていかなければなりません。私自身の課題は、三菱UFJ信託銀行のポテンシャルをまだ十分に活かし切れていないことです。まだ転職して1年ということもあり、当社が企業年金やその関連業務で培ってきた高度なノウハウや実績については勉強の最中です。そのため、コンサルティングの過程で課題を抽出しても、その解決方法として当社の豊富な経験と知見を結びつけるのに時間がかかってしまっているのが現状です。三菱UFJ信託銀行が企業年金およびその関連業務で培ってきた豊富な経験と高度なノウハウを活かしたベストな人事領域のソリューションを提案する。それが的確かつ迅速にできるようになった時、「トータルリワード戦略の支援ができるコンサルタント」だと自信を持って言えるようになると思います。