Special Contents 02

「 」に値する挑戦

プロジェクトストーリー
02

信託の枠組みを変え、人々の暮らしを変える、
「FinTech」を駆使して、
新たなプラットフォームの創出へ。

Background

「FinTech」は信託銀行にこそ必要な手段。

「FinTech」というキーワードが日本の金融ビジネスの現場でも語られるようになったのは、わずか数年前のこと。「Finance(金融)」と「Technology(IT技術)」を掛け合わせたこの単語は、送金、決済、融資、投資、仮想通貨などあらゆる領域をカバーしているフレーズでもあるため、当初は国内金融機関の中でも、いったい何から手をつけるべきなのか戸惑いがあったことは否めない。だが、労働人口が減り続けるこの国にあって、さらにサービスの質を向上し続けるという命題を乗り越えるためには、最新のテクノロジーを活用しないという選択肢がないのもまた事実だ。
三菱UFJ信託銀行がAI技術の積極的導入を進めたのは、2016年の春頃。その目的は、リテール業務の一部をAIに担わせることで人員の負荷を軽減し、社員の能力が最大限に発揮されるよう、より高度な業務に振り分けるというもの。しかしそれだけに留まらず、「信託銀行だからこそできること」にこそ「FinTech」を活用するという方向に、三菱UFJ信託銀行は舵を切ることになる。

デジタル時代には「個人のデータ」もまた、
守るべき財産。

それは「FinTech」を活用して新マーケットを開拓するというものだ。従来から、信託銀行では現金、有価証券、不動産、絵画や宝飾品、知的財産などさまざまな財産を受託者として管理・運用し、受益者を守ってきた。デジタル時代となったいま、その対象となる財産もまた拡大している。そこで三菱UFJ信託銀行が着目したのが、「パーソナルデータ」と呼ばれる生活者個々人のデータだ。例えば行動履歴もその1つ。散歩に出かけた、買い物をした、食事をした、運動をした、電車に乗った、映画を観た……。ありとあらゆる行動がデジタルデータ化されている今日では、そのデータもまた「価値」であり、守るべき財産といえる。そして、三菱UFJ信託銀行は受託者としてそのような価値を守り、増やすことができる。
こうした、信託機能を使って「パーソナルデータ」を価値へと変換させるためのプラットフォームが『DPRIME』だ。もはや金融機関の枠組みを飛び出したかのようにも見えるが、これもまた、「FinTech」を活用したからこそ実現できる、新しい信託業務の形なのだ。

Interview

安全な環境を確保し、「出会い」を創出する。
それは、信託銀行だからこそ生み出せる価値。

いま、さまざまな業界でビッグデータの重要性について語られていますが、特にパーソナルデータに関してはその帰属が誰にあるべきなのか議論されています。個人情報保護の観点から、大きな潮流として、検索サービスやECサイトなどを運営している「企業」から、アクションを起こした「個人」つまり生活者に主権を戻そうという動きがある。とはいえ、一個人がサーバー管理やセキュリティの強化を行うのは現実的ではありません。そこで、私たちが代理で管理し、さらに運用も担います、というのが『DPRIME』のポジションです。私たちはその仕組みを「情報銀行」と呼んでいますが、まさにデジタル時代における金融機関の最前線を開拓している自負を持って推進しています。
行動履歴や身体情報や資産状況といったパーソナルデータから、その個人のライフサイクルや趣味趣向に合致した商品やサービスの創出やマッチングが可能になります。モバイルアプリケーションである『DPRIME』は、個人にとってメリットのある出会いの創出、つまり金銭や、自分にあったサービスといった対価を得る機会を生み出し、それは企業にとってはビジネスチャンスの拡大を意味します。ここで重要になるのは、私たちはお預かりしているパーソナルデータを決して自社のためには活用しないというポリシーを掲げていることです。三菱UFJ信託銀行では数多くの商材を開発し販売していますが、その営業目的に使うことはしない。あくまでも受託者としての第三者性、中立性を堅持することが、信託銀行としての信用だと思っています。

齊藤 達哉

経営企画部 FinTech推進室 調査役補
2010年入社 経済学部経済学科卒業

「情報銀行」という新マーケットのトップランナーとして、
社内外から大きな注目が集まっている。

現在、『DPRIME』は実証実験の段階にあり、2019年度内のサービス開始に向けた助走期間なのですが、すでに極めて大きな反響を得ています。プレスリリース発表に先立って、大手経済紙の一面に掲載されたことを皮切りに、アジア最大級のIT展示会「CETEC JAPAN」に出展した際には、連日、数百人を超す来場者から熱い視線を注がれました。その後もテレビや新聞や雑誌など、多くの取材も受ける中で、「情報銀行のトップランナー=三菱UFJ信託銀行」というブランディングは確実に構築できつつある実感があります。また嬉しかったのは、そうした社外の反響を受けて、社内にも少しずつ変化が生じていることです。信託銀行である当社が、このようなかたちで報道されるケースはこれまでにありませんでしたので、「自分たちにも新しいことが起こせる」というモチベーションが育まれている気もします。
これまで、私たちにとってのお客さまは、いわゆる富裕層をはじめとした、資産や財産を持った方たちが中心でした。しかし『DPRIME』が対象にしているのは、おもに20〜30代の若者層です。信託サービスを利用したことがない方が大半でしょうし、信託の概念すら知らない方も多いでしょう。そうした方々が受益者になるということは、財産の守り方の選択肢を増やすという意味がありますし、私たちとしてもお客さまと長期的な関係性を築くための新たな一歩にもなると思います。

この会社にはプロフェッショナルが揃っている。
手をあげれば、ひと肌脱いでくれる仲間が数多くいる。

今回、個人的に大きな糧になっていると感じるのは、社内はもちろん多くの社外の人々とも協働できている点です。融資や受託といった従来の枠組みとは違い、IT企業であれ、データを活用する企業であれ、ともにビジネスを育てる対等なパートナーとして接しています。スタートアップ企業とも、連日膝を突き合わせて議論を重ねている。このスピード感、温度感や充実感は、社会人人生において中々味わえない体験をしていると思います。また、法整備に向けた政府のワーキンググループにも参画している関係で、内閣官房、経済産業省、総務省、個人情報保護委員会、金融庁など、国の中枢機関とも折衝する機会が多々あり、時代の先端に立って道を拓いている自負もあります。
このダイナミズムは特定のプロジェクトに限った話ではなく、これからのデジタル時代において信託銀行には多くのチャンスがあると睨んでいます。信託銀行の業務範囲の広さ、信託固有の機能、社会的信用力の高さは、新規事業を創出する現場としても大きなアドバンテージとして実感しており、お客さまや社外のステークホルダーからの期待の高さを感じる日々です。
そして、こうした挑戦を実行するために必要な「プロフェッショナルな仲間」と「風土」が、当社には揃っています。熱い思いをもって手を挙げた仲間に対して、「ひと肌脱いでくれる」プロ人材が社内に多く在籍していることと、「まずやってみよう」と見守ってくれる組織の存在は大変ありがたいです。
今後は、自分も新規事業創出のプロフェッショナルとして、仲間の奮闘にひと肌脱げる人材になりたいと考えています。

「 」に値する挑戦

プロジェクトストーリー

01

Project Story

オルタナティブ投資をサポートする、
「ファンドアドミニストレーション」。
活発なM&Aの先に見据える未来。

02

Project Story

信託の枠組みを変え、人々の暮らしを変える、
「FinTech」を駆使して、
新たなプラットフォームの創出へ。

03

Project Story

ベンチャー企業の成長に翼を。
株式上場の支援を通じて
日本経済の明日を築いていく。