03.システム/デジタル

金融ビジネスを
変えるITの挑戦

川邊 将史

基幹理工学研究科 機械科学専攻
三菱UFJトラストシステム出向 ITイノベーション推進部
2014年入社

これまでのキャリアを教えてください。また、もともとシステムには詳しかったのですか。

学生時代は航空宇宙工学を勉強していたため、ITに関する知識は全くありませんでしたが、入社後の集中研修でプログラミングのみならずITエンジニアとして必要な知識やスキルを学ぶことができました。

研修終了後から3年間ほどは、リテール部門が使用するシステムに携わっていました。全支店で投資信託の取引を管理するために使用されており、お客様の決済にも影響する、非常に大規模で緊張感のあるシステムでした。入社後早くから、このようなシステムを更改するプロジェクトに関わり、実際に自分の手でプログラミングを行うことで、実務を通じてプログラミングスキルを習得することができました。

そのプロジェクトではシステム障害により、事務現場に迷惑をかけてしまいました。もちろんその障害は周りのサポートもあり事なきを得ましたが、その経験から、システムが担う役割の重大さと現場の緊張感を実感しました。また、あらゆる事態を想定したシステムテストの実施が不可欠であり、そのためには、ITスキルだけでなく信託銀行員として実務を習熟することが重要であることを学びました。当時は大変でしたが、今でもベースとなる大変いい経験をすることができました。

現在のお仕事について教えてください

現在は、「Dprime」という情報銀行サービスのモバイルアプリケーション開発に携わっています。情報銀行とは、個人情報を資産としてテクノロジーを駆使しながら管理・運用し、お客様はその対価として利益を得られる仕組みです。個人情報の問題がクローズアップされる中、それを確り管理、運用することで、新たな価値を創出するという、時代のニーズに対応した当社の新たな取り組みです。

このプロジェクトでは、アプリケーションを開発するチーム、サーバなどのインフラを開発するチーム、システムテストを計画して実施していくチームがあり、私はテストを担当するチームのリーダーを務めています。まさに、以前経験したプロジェクトの経験が活かされていると思います。

仕事の上で心掛けていること、大切にしていることなどはどんなものでしょうか

技術的にも、持っているノウハウの面からも、とても一人で完結できる仕事ではなく、様々なメンバーと協力していくことが大事になります。ですから、日々のコミュニケーションはとても大切です。メールも使いますが、私は極力、直接話ができる人とは面と向かってやり取りをすることを心がけています。 それぞれ得意な技術分野をもって、パートナー企業のみなさまはプロジェクトに参加してくださっていますが、システムのセキュリティなど安全面に関しては、プロジェクトの中核を担う私たちが担保しなければならない、と考えています。

個人のお客様にとって、自分の個人情報を「提供」「活用」するということには、まだ抵抗感があるかもしれません。ですから、情報銀行というビジネスモデルの確立、普及において、これまでお客様の資産を管理することを本業とている信託銀行が果たす役割は、とても大きいと考えています。

一緒に働いている社員についてと、ご自身の今後の展望について教えてください

私の所属するITイノベーション推進部はセキュリティ面や効率・効果などを徹底的に検証したうえで、新しい技術や仕組みを取り入れ、例えば事務プロセスを自動化していく取組みなどを推進しています。メンバー構成は比較的若い世代が多く、新技術に対するアンテナがとても高く、知るだけでなく自ら試してみようと考えるタイプの人が多いと思います。取り組むテーマも、当社では前例がないものが多く、前向きで大変やりがいがあります。

自身については、このままIT部門でキャリアを積み重ねていきたいと思っています。入社以来、様々な大型案件に携わってきましたが、新入社員の頃と比較すると使用する技術だけでなく、開発プロセスまで大きく変化していることを実感しています。これからも高くアンテナを張り続け、既存の枠にとらわれず、先進技術を活用した新しい信託のビジネスやサービスの企画、既存ビジネスの付加価値や競争力向上に関する企画をITの側面から支援できる人材になりたいです。

システムは止まりません。技術はどんどん進化していきます。そういった環境に身を置き、自分も成長し続けていきたいと考えています。