財務コンサルタントの仕事は、個人のお客さまの大切な資産の運用や管理について、信託銀行の幅広いサービスや商品を駆使して、様々なお客さまのニーズに合った解決策をご提供することです。投資信託や生命保険などの投資商品、遺言信託や遺産整理など相続のご相談、さらに事業性ローンから不動産の活用まで、実に多角的な提案が可能で、そこがこの仕事の面白いところです。ただ、担当者になったからといって、すぐにお客さまから資産に関するお悩みの詳細をお話していただけるわけではありません。訪問を重ね、自分の人となりを話し、相続で起こりやすい問題など、お客さまが気づいていないことをお知らせしていく中で、少しずつ「信頼できる相談相手」として認めていただけます。そこで初めて、状況やご事情を明かしていただけるわけです。とても時間を要する仕事で、「信頼される」ことの重みを感じます。
財産の多寡に関わらず、相続によるトラブルを防ぐために、私は多くのお客さまに遺言信託をご提案しています。しかし、遺言作成を決断するにはご本人さまの意志が固まるのと気持ちの整理が大前提で、とても時間がかかります。先日、あるお客さまの遺言書作成をお手伝いさせていただきましたが、このお客さまに最初にご提案したのは、私の何代も前の担当者で、その提案から10年も経過していました。また遺言をお預かりしているお客さまに相続が発生し、その遺言書を開示させていただいた(ご家族の前で読み上げた)ときは、仕事とはいえ、さすがに手が震え、汗びっしょりになりました。お客さまの思いの深さにも感動し、残されたご家族のためにもずっとお役に立ちたいと思いました。お客さまご本人はもちろん、ご家族の人生に関わる仕事。それが財務コンサルタントです。
お客さまのことをよく「知った」うえでご提案
財務コンサルタントになる前は、窓口でテラーを約3年半担当していました。支店の窓口でお客さまの資産活用のご相談を受け、それに対するご提案をする仕事です。この間、笑顔を絶やさないことや、お客さまのお話を良く聞いたうえで、ご説明するなど、基本的な接客姿勢が培われたと思います。また、自分なりのポリシーも確立されました。それは、常にお客さまにとって本当に良い提案かどうかを考えること。たとえば、投資商品をご提案したとき、「泉さんを信頼して、それで運用してみるわ」と言われることがあります。自分を信頼してくださるのはありがたいことでが、お客さまにとってどの程度の金額を積極投資に回すのが良いのか、一部を安定的に運用された方良いのか考えたうえで提案をするよう心掛けています。












